

不倫問題専門カウンセラーの花田好久です。
職場や家庭で嫌な出来事があって落ち込んでいると、周りの人から「そんなのは早く忘れた方が良いよ」などと言われることがありますよね。
しかし、嫌な出来事が夫の不倫である場合、忘れたいと思ってもすぐに忘れることはできません。
夫の不倫発覚時の気持ちを、「青天の霹靂とはまさにこのこと」と表現する妻は多いです。
それほどショックが大きく、「自分の存在を全否定された」かのように傷つく出来事が夫の不倫です。
個人差はありますが、夫の不倫がトラウマ(心的外傷)になってしまうケースは多いのです。
このように、不倫は日常生活でよくある「ちょっとした嫌な出来事」ではないので、忘れよう、忘れさせようとしても上手くいかないわけです。
妻が夫の不倫を忘れられず、事あるごとに思い出しては気持ちが不安定になり、夫を問い詰めてしまうという状態は、妻にとっても夫にとっても辛いものです。
しかし、だからといってムリに忘れようと力むと、かえって不倫の記憶にとらわれ、余計に忘れられなくなってしまいます。
不倫の辛い記憶は忘れてしまいたいものですが、「忘れられないのなら、忘れなくても良い」くらいのスタンスでいる方が、かえって心はラクになるかも知れません。
いずれ心が回復してきたら、自然と不倫を思い出す機会も減りますからね。
そうすれば、「忘れたい、忘れよう」としなくても済むようになります。
また、妻が夫の不倫を忘れられないのは、「夫が忘れようとするから」でもあります。
夫はよく「過去にこだわらず、前を向いて進もう」などと言います。
そこには、自らの不倫という都合の悪いことから目を背け、不倫の過去から逃げよう、忘れてしまおうという姿勢が透けて見えます。
妻は敏感にそれを感じ取り、「夫が不倫を忘れようとしているが、それではまたいつ不倫を繰り返すかわからない」と不安になります。
夫が忘れようとするのなら、せめてこちらは覚えていないといけない、となるので、余計に不倫を忘れられなくなるわけです。
なお、「過去にこだわらず、前を向いて進もう」という言葉は、出来事の程度によりますが、トラウマへの対処として適切とは言えません。
夫が自分から不倫の話をすることは、不倫後のやり直しにおいて様々なプラス面があります。
自分から不倫の話をすることで、「オレは決して不倫の過ちを忘れない」ということを、行動で示すことができます。
夫が不倫を忘れないようにしていると分かれば、妻も多少は安心できるはずです。
「夫は不倫を忘れないだろうから、私は忘れても大丈夫」と思えるわけですね。
不倫を忘れさせようとするより、夫が妻を安心させてあげる方が、妻が不倫を忘れるためにずっと役立つと言えます。
不倫後のやり直しを目指している夫の方には、妻への向き合い方についてさらに詳しく解説している電子書籍をぜひ参考にしてください。
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忘れられない自分を責める必要はありません。
心の回復には時間がかかります。焦らず、自分のペースで進んでいきましょう。
お悩みを一人で抱え込まず、話せる場所を見つけることも大切です。カウンセリングもお気軽にご活用ください。